酒樽について

本日はお祝いごとなどに使われる酒樽の歴史について簡単なお話を紹介します。

現在は新年の祝賀式や結婚披露宴ぐらいにしか使われなくなった日本酒の酒樽ですが、
日本酒が大きく広まった江戸時代、酒樽も江戸期に開発され、
蔵元から問屋、小売屋へと流通し、大いに酒樽が活躍していました。
そして日本酒の小売形態も現在と違って、お客が持参した通い徳利に酒樽から必要量を詰め替えて量り売りをするのが一般的でした。

明治時代も後期になると瓶詰めが登場しましたが、まだまだ一般的ではなく
昭和20年代に入りやっと瓶詰めが量り売りを追い越し日本酒の販売形態も瓶詰めが主流となりました。

さらに現在は瓶詰めよりも新たに登場したパック詰めでの販売が日本酒の市場の6割を占めるようになり、
酒の容器は時代とともに移り変わってきました。
ちなみに酒樽にもサイズが有り、 1斗が縦・横・高さが各40㎝程度、2斗が50㎝、4斗が65㎝ です。
日本酒の入る容量は、 1斗が18ℓ、2斗が30ℓ、4斗が72ℓ となります。

酒屋などで酒樽をみる機会がありましたら、ちょっと思い出してみてください。

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