日本酒の仕込みでは必ず酒米を蒸します。
蒸すことにより、酒造りにおいて以下のような利点が得られます。
➀酒米を酒米を蒸すことで、米の生でんぷんが糊化でんぷんに変化し、粘度が増し柔らかくなります。
この糊化でんぷんが後の発酵工程で酵母によってアルコールに変換されるため、酒のアルコール度数や味わいに影響を与えます。
➁蒸した酒米は、後に酵母と一緒になり、酒母(もともとのアルコールを作るための発酵スターター)が形成されます。
酒母は醸造プロセスの中で重要な要素であり、良質な酒を生み出すために欠かせません。
➂蒸すことによって、酒米に必要な水分を均等に行き渡らせます。
➃米全体が柔らかくなり後の発酵や圧搾などの工程がスムーズに進行し、酒の品質が向上します。
➄蒸すことで、酒質に深みや複雑さをもたらします。
このように日本酒造りには欠かせない工程です。
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